オープンイノベーションによる新規事業創出セミナー ~サマリー~
2017年05月17日(水) 掲載
多くの企業がいま関心を寄せる「オープンイノベーション」をテーマにしたイベントが、2017年2月21日に住友不動産六本木グランドタワーにて開催されました。オープンイノベーションや新規事業に関しての、世の中の潮流や各社の取り組み状況をはじめ、取り組む上での課題、克服すべきポイントなどについて、3名が登壇してセッションを展開。オープンイノベーションに関心を持つ大手企業関係者を中心に、約100名の参加者で会場はにぎわいました。各セッションの模様をダイジェストでレポートします。
日本におけるオープンイノベーションの現状
中村 亜由子氏/株式会社インテリジェンス eiiconファウンダー
【登壇者プロフィール】
2008年株式会社インテリジェンスに入社。正社員の転職支援領域における営業を経験。最速で営業マネジャーに昇進、約1000名の転職をサポート、MVP他社内表彰受賞歴多数。15年、育休中にeiiconを単独起案。16年4月に育休から復職後、日本企業のオープンイノベーション実践をアシストするオープンイノベーションのための企業検索プラットフォームeiicon(エイコン)を担う。
オープンイノベーションに関するサービスとして「eiicon lab」を立ち上げた背景をはじめ、国内各企業の取り組みや課題を紹介。
新規事業の新しい取り組み方
宮井 弘之氏/株式会社SEEDATA CEO
【登壇者プロフィール】
博報堂に入社後、情報システム部門を経て博報堂ブランドデザインに所属。博報堂DYグループの社内ベンチャー設立制度「AD+VENTURE」を利用し、株式会社SEEDATAを設立。先進的な消費者群(トライブ)のリサーチを主軸としたイノベーター支援事業を展開している。
博報堂DYホールディングス内の新規事業提案コンペを勝ち抜き、2015年10月に立ち上がったSEEDATA。その立ち上げに至る苦労や、SEEDATAが実現する新しいオープンイノベーションの形をテーマに講演。
大手企業内における新規事業の取り組み
守屋 実氏
【登壇者プロフィール】
1992年に株式会社ミスミ入社後、新市場開発室で新規事業の開発に従事し、主にメディカル事業の立上げを複数経験。2002年に、ミスミ創業オーナーの田口弘氏とともに、新規事業の専門会社である株式会社エムアウトを創業。約20年にわたる企業内起業経験の後、「新規事業のプロ」として、ケアプロ株式会社副社長、ラクスル株式会社副社長、メディバンクス株式会社顧問、等を歴任。日本を代表するシリアルアントレプレナーの一人。
「新規事業立ち上げのプロ」としての数多く経験を振り返りながら、大手企業との新規事業の立ち上げについて、外部のプロの視点から解説。
今回のイベントは、株式会社インテリジェンスの顧問サービス「i-common」と、住友不動産株式会社ビル事業本部の共同開催で実施されました。会場となった住友不動産六本木グランドタワーは、六本木の新たなランドマークとして2016年に完成した最新鋭の超高層タワービル。イベントが開催された42階フロアからは、高さ2.7mの窓越しに東京を一望でき、この日も見事な夜景を楽しむ参加者の姿が多く見られました。3つのセッションの終了後には軽食付きの情報交換会も行われ、オープンイノベーションの実現に向けて、登壇者や参加者同士の間で熱気に満ちたやりとりが交わされていました。